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豊酒造株式会社

History introduction of Our storehouse

当蔵は宝暦三年(1753年)豊村野田の地に創業し、地元の皆様に愛飲していただける清酒を造り続けてまいりました。幸い、米・水(日野川伏流水)にめぐまれ、歴代蔵元が酒造りに精進し、高品質の清酒を届けてきたと自負しております。
9代目蔵元惣吉は、明治時代に国立醸造試験場第一回研修生として醸造学を学び、近代的な酒造りを取り入れ、蔵元が酒造りに深くかかわるようになりました。
 清酒品評会が評価された平成元年頃から入賞を目指し、YK35と呼ばれる山田錦(兵庫県産)・協会9号・精米歩合35%の酒造りを行い一定の成果を挙げましたが、知らず知らずのうちに当蔵の個性が失われたことに気づき、11代目蔵元佐々木宗利が自ら杜氏を勤めることにより平成14年の仕込みより福井県の気候風土が生み出す地酒に徹し、水の加工・温度、湿度管理を必要最低限度とし、福井の米・水で地元の気候風土が醸すこだわりの酒を造ろうと努力しております。
 近年、当蔵が永年清酒を造り続ける中自家用として愛用してきた味噌・粕漬け・あま酒等の食品が当蔵来訪者の口コミで美味しいとご評判をいただき、商品化させていただきました。地場の食材・無添加・伝統手造りの3点は絶対に守ろうと決意しておりますので少量生産になりますが蔵元杜氏が食材の吟味・仕込み・出荷に培ってきた醸造技術すべてを注ぎ込み最高の物を作りつづけたいと努力しております。

 現在の酒造好適米は、兵庫県原産の山田錦が高い評価を受け、各蔵の最高級酒には山田錦を使用することが多いですが、当社は自社ブランド清酒においては福井県が推奨する福井県産五百万石での酒造りにこだわっています。一般的に五百万石は山田錦に比べ米が硬く酒造りが難しいという欠点がありますが、現蔵元が長年の酒造りで米の浸漬時間・蒸米時間・麹の温度管理などの最適な状態をデータの積み重ねにより割り出し、毎年上質な清酒を造っています。当社の最高級酒(大吟醸・純米大吟醸)は、地元の農業生産法人様に依頼した特別栽培五百万石米で醸造し、五百万石の性質を活かした端麗なキレのある清酒に仕上げることにより全国清酒品評会で入賞するなど高い評価を受けています。県外産の米を使用した清酒ではなく、福井の気候風土の中で育んだ米で醸した清酒だけが福井の地酒と名乗れるという信念のもと越前酒造り人による酒造りを行っています。
 先々代の蔵元より続く発酵食品の製造においては、清酒造りで磨き上げられた麹造りや甘酒・みそ等の仕込み配合・温度管理など独自の技術を持っていると自負しています。味噌や醤油など麹を使う食品は専門業者様が多数ありますが、当社の麹発酵食品は清酒用米麹をふんだんに使用した製品作りにこだわり、他社製品と比べ深い甘さが特徴で県内外のお客様に好評を得ております。また、添加物・保存料などを一切使用せず安心・安全な発酵食品の提供を心がけています。

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